どんなジャンルであれ、趣味としてアウトドアを愛好する人間であれば、きっと一度やニ度はそんな想いを描いたことはありませんか?
バーベキュー検定(バーベキューマスター制度)は、日本バーベキュー協会が考案したBBQ文化を普及していく為の人材開発システムです。徐々にステップを踏みながら、バーベキューマスターへと進化を遂げれば、貴方の人生に新しいチャンスが訪れるかもしれません。
当協会が考えるバーベキューマスターとは、エンターテイメントのプロフェッショナルとして成り立つレベルの人材です。アウトドアの世界には様々な分野のプロがいますが、誰もが最初から、そのポストを用意されていたわけではありません。当協会会長・下城の肩書きである「アウトドア・プロデューサー」も、まさにその一例であり、この世界ではパイオニア的な存在であるといえるのです。
プロのいる分野では、多くのファンに夢を与えることで経済効果が生み出され、プロもまた社会的立場から社会貢献活動に寄与しようとする好循環が生まれます。しかし、プロのいない分野では、極めようとする、あるいは個性を育てようとする努力よりも、採算性や利益計算が先行する、まやかしの論理がはびこります。
身近な例がオートキャンプ。バーベキューと同じようにレジャー的な要素をもつオートキャンプが、1990年代に空前のブームを迎えながらも失速してしまった要因は、そこにプロの生まれる土壌を築けず、今もなお「遊び」の延長から脱却できない点にあるのです。
バーベキュー業界も、新しい野外料理の潮流である「ダッチオーブン」にその座を脅かされ、おそらくこのまま推移すれば、やがては立場も変わってしまうことでしょう。ダッチオーブンには、既に幾つかの有力な団体があり、メーカーと取り組みながら、フィールドで、あるいは家庭で多くのファンの心を掴もうとしています。その点では既に一歩も二歩も先を行っていると云わざるを得ません。しかし…バーベキューとダッチオーブンでは、どちらがよく日本人に親しまれているのでしょうか?
「焼肉とバーベキューの違い」でも詳しく記載していますが、私たちはあまりに身近すぎるがゆえに、バーベキューの持つ本質を見落としています。お肉を焼くことはBBQでは、実はほんの入り口に過ぎません。焼いたお肉をどう美味しく食べるか? つまり「料理」としての側面をかなり軽視してしまっているのです。
どんな世界にでも、楽しさを目標にする動きがあれば、努力を重ね技術を極めようとする動きがあります。それはともに必要なことであり、例れば母親父親のようなものであって、子供、つまりビギナーはその両者の恩恵を受けながら、スクスクと育たなければなりません。
しかし、私たちの知る限り、日本のBBQの世界には、公に極めることをめざす団体や組織がありません。だからこそ今、立ち上がるのです。
バーベキュー・マスター制度は人材開発システムです。つまり、習うことはほとんどなく、基本を覚えた後は、それをどう自分で消化しアレンジしていくかが問われます。もし、貴方が本気でバーベキューマスターをめざそうとするのであれば、協会の最終の目標が、優秀なシェフ作りではなく、パフォーマンスのできるエンターテイナーであることをどうか記憶の片隅に置いておいてください。
スマート・バーベキューをマスターする。すなわち、バーベキューに対する正しい認識を持ち、手際よく炭を熾して肉が焼けるレベルをめざします。スクールに参加いただき、約2時間の講義と実習を経て、最後に筆記試験を実施します。試験は30問(15分制限)。 20問以上正解で合格となります。合格者には後日合否結果と日本バーベキュー協会認定BBQインストラクター申請書が送られ、認定手続きをとっていただいた方は後日IDカード、認定書が発行されます。
BBQインストラクター認定登録費 3000円
(登録費には、認定料2000円と、初年度年会費1000円が含まれます。)
ご登録いただいた方には、BBQ検定に合格したことが認定され、「BBQインストラクター」であることを証明する認定証とIDカードを発行されます。 (※「SMART BBQ」ステッカー付)
公認「BBQインストラクター」は、上級BBQインストラクターの受検資格、日本バーベキュー協会開催イベント優先参加、今後発売される日本バーベキュー協会限定グッズの購入も可能になります。
バーベキュー検定はBBQ基礎座学、スマートBBQデモンストレーション、筆記試験(振り返りテスト)の三部構成となっています。トータル3時間半ほどです。 当日学んだ中からの出題となりますので事前勉強は一切不要不要です。 バーベキュー講習会がありますのでバーベキューに参加できる服装で起こしください。 雨天でも開催します。荒天時は協会判断で中止する事もありますのでその節はご容赦ください。
バーベキュー基礎座学講習(60分)
・人は何故BBQを求めるのか。
・そもそもバーベキューとは何か?
・BBQの文化、歴史を基礎から学ぶ
・日本はスマートバーベキューを目指す
・日本のBBQは何故「しんどい」「めんどくさい」のか
・BBQで裾野の広い巨大産業産業が出現する?
・BBQで地域おこし施設起こし!
・日本人が知らない海外BBQの最新事情
・茶道とBBQは相通じる「おもてなし文化」
・「野外き肉」と「BBQ」はまったく違う
・防災バーベキュー?キャンパスバーベキューとは?
スマートバーベキュー実技講習 試食有(90分)
・自然を味方する炭の起し方
・分厚いステーキバーベキューの焼き方
・鶏肉の正しい美味しい焼き方
・「炭」の基礎知識
・火加減自由自在の炭のチャコールレイアウト法
・水鉄砲はバーベキュー道具です
・串BBQの失敗しない方法
・これからは野菜も主役に。野菜を美味しくする焼き方
・世界一美味しい「しいたけ」バーベキュー
・バーンストライプトレーニング
・バーベキューデザート
・炭の後片付け方法・・・他
~筆記試験 30問 10分
~エンドBBQ・質問受付 20分
スマートバーベキューに、料理の要素を付加する。初級のカリキュラムに、以下の内容が加わり3時間のスクールになります。また、筆記試験も50問に増え、40点以上が合格となります。合格者には、JBBQA特製のバーベキューインストラクターバッジが授与されます。
・牛肉、豚肉、鶏肉、シーフードの基礎知識
・バーベキューレシピ
・ソースレシピ
・アフターバーベキュー
バーベキューの技術に加え、コミニケーション技術が求められます。講義には、コーチング技術、コミニケーション論、ファッションなどの講義がプラスされ、試験にもペーパーテストにBBQ実技のテストが加わります。
受験資格には、上級インストラクター資格を得てから原則として30回以上のバーベキューの主催が必要です。ただし回数は提出いただくバーベキュー申請書にて最終判断いたします。
【組織名称】
日本バーベキュー協会 (略称JBBQA)
【代表者(会長)】
下城民夫 (しもじょう たみお)
【活動内容】
バーベキュー文化の普及と啓蒙を目指す活動の実施
・バーベキュー検定試験の実施
・「GOOD!BBQスポット」の認定
・バーベキュー産業交流会の主催
・BBQレシピコンテストの実施
・バーベキュー学校(キッズBBQ)の開催
・各種イベントやセミナーの実施
など
【協会の3つの約束】
1、BBQを通じて新しいコミニケーション文化を育てます
2、BBQを通じて人々を幸せにします
3、BBQを通じて人々が楽しく暮らせる日本にします
日本のバーベキュー人口は約3,230万人と言われています(レジャー白書調べ)。
これを単純計算すると、4人に1人は年に1度、どこかでバーベキューを楽しんでいるということになります。国内に2500箇所もコースがあるゴルフ人口でさえ2,000万人ですから、この4,500万人という参加人口がいったいどれほどの規模であるかが、おわかりになると思います。
しかしながら、先進国で日本ほどバーベキューをする環境が整っていない国もありません。周りを見渡してみてもBBQが快適にかつ合法的にできるバーベキュー場やスペースがどれほどあるのでしょうか? ほとんどの人たちが後ろめたい気持ちを持ちながら、BBQに必要なコンロや水、そして炭捨て場などのない普通の河原やビーチ、あるいは緑地公園などに車いっぱいの機材を持ち込み、なんとかバーベキューをやっているのが現実なのです。もちろん私は、バーべキューをバーベキュー場でしなければならないと教条的に言っているわけではありません。そこで事例として、バーベキュー先進国といわれるオーストラリアのBBQシーンをご紹介しましょう。
オーストラリアでは、普通の市民が気軽にバーベキューを楽しめるよう”パブリックバーベキューグリル”という機材が公園や河川敷、海岸などに無数に設置してあります。
パブリックバーベキューグリルのほとんどは電気式で、炭を持ち込む必要はありません。無料のものもありますが、普通はコインを入れると一定時間鉄板が熱くなり、BBQができるようになっています。もちろん休憩用のテーブルベンチ(木製)が近くに据え付けてあるので、わざわざ持ち込む必要もありません。
一般市民がバーベキューをするには、最寄のスーパーに行って肉やソーセージにワインなどを買い込み、近くにある電気式のパブリックバーベキューグリルの空き台を見つけるだけでOK。後はのんびりお肉を焼きながら、気の合う仲間や家族とワインを片手におしゃべりを楽しむわけです。
パブリックバーベキューグリルは利用者が元と同じように綺麗にしてして、次の人に渡していくという暗黙のルールがあり、ごみは各自が持ち帰ります。つまりオーストラリアでは、バーベキューはもっとも手軽で安価なコミニケーションの手段として「市民権」を得ているのです。
勿論、何でも欧米の真似をすれば良いという訳ではありません。日本には日本のバーベキューのやり方があるというのも正論でしょう。ただ日本のバーベキューの現状に問題があるのは事実です。ピーク時の河原のBBQの様子はまるで難民キャンプのような状態。とても世界第2位の先進国のレジャー風景とは思えません。言葉が過ぎるかもしれませんが、まさにレジャー難民の姿なのです。
日本バーベキュー協会は、このような状況を改善すべく、バーベキューに関わる諸団体や個人を結束し、情報の交換や集約を通じて、参加人口4500万人にふさわしいマーケットの創造と日本型の新しいバーベキュー文化の構築をめざしています。
欧米のバーベキュー文化をひとつの見本として捉え、その中から学ぶものは学び、また日本からのバーベキュー文化(たとえば海洋国家らしい海鮮バーベキューなど)を世界に発信することも、重要な役割の1つでしょう。