コラム

流行のジビエにリスク?安全にお肉を楽しむために知っておきたい注意点

近年流行となっているグルメ食材「ジビエ」。畜産のお肉にはない、ワイルドな食味とヘルシーさが話題となっています。個人でも、インターネット通販などを経由すれば簡単にジビエが手に入るようになった昨今ですが、ジビエを食べるときのリスクについてはご存知でしょうか。本記事では、ジビエを料理するとき、食べるときに知っておきたい注意点についてご紹介します。
 

《ジビエとはどういうお肉か》

ジビエとは、野生の鳥獣肉のこと。正確には、野生の生き物を狩猟して精肉した食材を指します。ジビエを食べる文化は、フランスを中心に、古くからヨーロッパ全域に浸透。狩猟が解禁になる秋から冬にかけて多く食されます。
 
日本でも、ヨーロッパと同様秋から冬には旬のジビエを手に入れることが可能。特に、鹿やイノシシ、マガモなどのお肉は比較的手に入りやすく、稀に大型のスーパーに並ぶこともあります。料理好きやグルメの方は、手に取る機会もあるでしょう。ジビエを入手したら、以下のことに気をつけて召し上がってください。
 

《ジビエを食べるときの注意点とは》

ジビエは、必ず中心まで加熱してから食べてください。なぜなら、野生の鳥獣のお肉には「E型肝炎ウィルス」が潜んでいる可能性があるためです。稀に症状が劇症化し、最悪の場合命を落とす危険もありますので必ず火のとおりを確認して口に運んでください。特に、高齢者や小さな子供、妊婦の方が食べるときには注意しましょう。ジビエのE型肝炎についてのリスクは、厚生省からも注意喚起がなされています。
 
また、妊婦の方は「トキソプラズマ症」にも注意しましょう。トキソプラズマは寄生虫の一種で、やはり野生のお肉には付着している可能性があるものです。体の中に既に抗体がある場合は問題ありませんが、母体が初めてトキソプラズマに感染すると様々な悪影響をおよぼします。胎盤を通じて赤ちゃんに感染し、目、脳といった部分に障害をもたらすリスクがあるのです。
 
とは言え、しっかりと加熱してから食べる分にはウィルスも寄生虫も心配ありません。目で見て、赤いところが残っていないか確認してください。厚切りやブロックのジビエは、加熱の確認が難しく、かつ熱しすぎると固くなってしまうので、ジビエ初心者の方は薄切り肉から試してみるのがおすすめです。
 
また、いくら新鮮なジビエを入手できたときでも生肉のまま食べてしまうことは絶対に避けましょう。ウィルスや寄生虫のリスクは、お肉の新鮮さに左右されるものではありません。しっかりと対策をして、美味しく安全にジビエを満喫しましょう。
 



一覧へ戻る