コラム

【レシピ付き】フィンランドの甘いロールキャベツのご紹介

世界には、珍しいお肉料理がいくつもあります。今回はそのなかの一つ、「カーリカーリュレート」についてご紹介。カーリカーリュレートとは、北欧の国、フィンランドで食べられるロールキャベツのことです。その特徴やレシピなどについて触れて行きます。

《カーリカーリュレートってどんな料理?》
カーリカーリュレートの大きな特徴となるのが、その「甘さ」。ひき肉やお米などで作ったフィリングをキャベツで巻いたあとに、バターとシロップをかけて焼き上げるのがフィンランド流です。

加熱することで甘いシロップがカラメル化してほんのり苦味が加わり、複雑な風味になるのが面白いところ。外側はパリパリ、中身は肉汁でしっとりとした食感は、カーリカーリュレートならではの特徴です。
食べる前には、お皿にリンゴンベリー(コケモモ)のジャムを添えて。アツアツのところにジャムをからめながら食べるのが一般的です。

甘いロールキャベツという概念は日本人にとって驚きですが、一口食べてみると意外な美味しさを感じることができます。特に、葉がやわらかく瑞々しい春キャベツで作るカーリカーリュレートは別格の味わいです。

《自宅でカーリカーリュレート風ロールキャベツを作ってみよう!》

カーリカーリュレート2人分の材料はこちら。

・合い挽き肉 150g
・炊飯したお米 90g
・キャベツの葉 4~6枚
・玉ねぎ 2分の1個

A・卵 1個
・牛乳20CC
・塩 小さじ5分の1
・胡椒 ひとつまみ
・顆粒コンソメ 小さじ5分の1
・ナツメグ(乾燥ハーブ)小さじ5分の1
・メープルシロップ 大さじ1
・リンゴンベリージャム(市販のコケモモジャム) お好きなだけ
・バター 15g

前準備
・オーブンを170度に余熱しておく。
オーブンがない場合はトースターでもかまいません。
この場合は、焼く前に1~2分トースターを加熱しておいてください。
・キャベツの葉が入る大きさの鍋にお湯を沸かしておく。
・お米を炊飯器からお皿に移し、ラップをかけて冷ましておく。

カーリカーリュレートの作り方
1,キャベツの芯が上に向くようにまな板に置き、包丁を立てて芯をくりぬきます。

2,葉を外側から丁寧にはがしてください。
はがした葉は、芯の部分を削いでおきます。削いだ芯は肉種に混ぜ込むので、細かくみじん切りにしておいてください。

3,お湯を沸かした鍋にキャベツの葉を入れ、固さがなくなるまで中火で煮ます。芯の部分が柔らかくなる程度が目安。キャベツの葉を取り出したら水を切り冷ましておいてください。

4,玉ねぎをみじん切りにし、サラダ油(分量外)を薄く引いたフライパンで炒めます。しなっとするくらいまで調理したら、火から下ろし冷ましておいてください。

5,ボウルにひき肉とお米、4で炒めた玉ねぎ、Aの材料を入れよく混ぜ合わせます。ひき肉が白っぽくなり、粘りが出るまでしっかりとこねましょう。

6,キャベツの葉で肉種を巻きます。肉種がはみださないようにし、巻き終わりを下にして置いてください。カーリカーリュレートは一般的なロールキャベツと違いこんがりと焼くので、つまようじやピックは使えません。

7,天板にオーブンシートを敷き、カーリカーリュレートを並べます。上からシロップをかけ、バターを乗せたら余熱したオーブンに。170度のまま30~40分ほど焼きます。焼きあがったら、リンゴンベリージャムと一緒に盛り付けて召し上がれ!

オーブントースターで調理したいときは天板にサラダオイルかバターを塗ったアルミホイルを敷き、その上にカーリカーリュレートを並べます。オーブントースターは熱源が近く焦げやすいので、上側にも途中でアルミホイルをかぶせてください。様子を見ながら中に火が通るまで焼きましょう。また、シロップのみ焼きあがったあとにかけるようにすると焦げ付きを防げます。

フィンランドの国民が愛する甘いロールキャベツ、カーリカーリュレート。目線を変えたお肉料理を食べてみたいときにはピッタリの味わいです。召し上がるときは、ライ麦パンなどを添えると雰囲気も抜群!ゆっくりと食事を楽しみながら、遠い異国の地に想いを馳せてみてはいかがでしょう。




一覧へ戻る