コラム

【第六回 ジビエ肉②】

こんにちは!TVチャンピオンBBQ王の「うっちー内山」です。
前回より最近ブームの兆しのあるジビエについてご紹介してますが、正直、ジビエの世界はなかなかに深いものでして、何故ならジビエ肉は実際に狩猟で獲った人の技量次第でその肉の味に大きな違いが生まれてしまうのです。
例えば鉄砲で獲る場合、その銃弾がどう入るかで肉そのもや内臓を損傷する可能性があり、罠猟での最後の仕留めだとしても、そのあたりをしっかり考慮して撃つかどうかでそのあとの肉への影響が全く異なってきます。
脳天に止めを刺すとしても、前から撃ってしまうと、弾がそのまま奥に入ってしまうので、横から脳天だけ撃ち抜く方がいいとされてます。また、「獣肉は臭い」と思っている人が多いですが、獲った後すぐに動脈切って血抜きをしたり、なるべく早いタイミングで解体することは最低限肉を美味しくいただくために必要なことです。さらに、解体時に肛門や膀胱を傷つけずにしっかりキレイに取り去ることもかなり重要です。ハツ(心臓)、マメ(腎臓)、レバー(肝臓)も中の血をしっかり絞り出すかどうかで本当に美味い恵みとしていただけるかの大きな違いになります。そうやってきちんと処理したイノシシの肉のしゃぶしゃぶは、正直私は肉料理の中で一番美味しいと思ってますよ。






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