コラム

意外な組み合わせにビックリ?お肉にチョコレートを合わせる料理のご紹介

たまには変わった味つけでお肉が食べたい!
そんな方におすすめしたいのが「チョコレートソース」です。
甘いお菓子のイメージが強いチョコレートを料理に合わせるのは、少し意外に感じられるでしょうか。
しかし、実はカカオ特有の強い香りはお肉の風味と相性が抜群!
奥深いチョコレートソースの世界へご案内します。

《世界で愛されるお肉&チョコレートの組み合わせ》
日本ではまだ珍しい、お肉にチョコレートを合わせる食べ方。
ですが、世界には比較的オーソドックスに親しむ国々があります。
例えば、メキシコの「モーレ」

モーレは、カカオに唐辛子やスパイス、果物、ナッツ、野菜などを合わせて作るソースです。
これを鶏や七面鳥にたっぷりとからめて煮込んだり、からめるなどしてテーブルに並べます。
ツヤツヤとした褐色のソースと共にお肉を口に運ぶと、コッテリとコク深い味わいが口中いっぱいに。
独特の甘辛さのなかにはチョコレートが香り、淡白なお肉に食べ応えを与えます。
カカオを世界で初めて栽培したと言われる、メキシコならではの一品。
家庭のお惣菜として、お肉&チョコレートのソースが広く普及している実例です。

もうひとつ、代表的なチョコレートソースのお肉料理をご紹介します。
イタリアの「ドルチェフォルテ」です。
ドルチェフォルテとは、甘酸っぱいという意味。
この名が示すとおり、チョコレートの苦味に果物や香味野菜の甘み、さらにお酢をプラスしてソースを作ります。
イノシシや野うさぎなど野生の動物のお肉、いわゆるジビエに合わせて食べるのがポピュラー。
チョコレートと香味野菜がジビエ独特のクセを緩和し、複雑な旨みを作り上げます。
欧州では秋から冬にかけてジビエを食べる伝統があり、そのなかで伝わってきたレシピのひとつです。

料理の美味しさは、甘い、辛い、苦味、酸味、塩味、そして香りのバランスで決まります。
特にお肉には、甘辛さや苦味、スパイスの利いた味つけがピッタリ。
チョコレートは、そうした点から考えても優秀な調味料です。

《簡単に試せる!おうちでできるチョコレートソース》
チョコレートを加えたソースを使うと、おうちでのお肉料理もワンランクアップ!
独特の香りが意外性を加えてくれ、新鮮な美味しさを味わうことができます。
家庭で簡単にトライできる、チョコレートソースの作り方をご紹介いたしましょう。

用意するものは
・市販のデミグラスソース1缶
・赤ワイン大さじ2
・チョコレート5~6g(板チョコの2かけら分)
・バター10g


チョコレートは、できるだけカカオの含有量が多く苦味が強いものを使うのがおすすめ。
ベースは市販品のデミグラスソースですが、チョコレートと一手間を加えるだけでコク深い味わいになります。
作り方は、鍋であたためたデミグラスソースに赤ワインとチョコレートを入れ、完全に混ざったら仕上げにバターを加えるだけ。
牛の薄切りと玉ねぎを合わせてサッと煮たり、ハンバーグソースにしたりと応用力も抜群のソースです。

ぜひ一度おためしください。

チョコレートを使ったソースは、いつもとちょっと違ったお肉料理を食べたい方におすすめ。
その思いがけない美味しさは、一度味わうとクセになります。
まずは簡単なレシピから挑戦して、楽しんでみてください。




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